WEB ちばサイくん
メールマガジン「ちばサイくん」第19号
/2002年2月11日

ちばサイエンスの会

 

2●サイの目●

会員による自由投稿のコーナー

 
■ 「ハシモトのインチキ科学コーナー その12」
 

(文責・橋本悦夫/船橋市総合教育センタープラネタリウム館)

 

 以前、紹介しました当プラネタリウム館の展示ホールの質問コーナーには、相変わらず子供たちの過激な質問が届いています。

 最近このような質問がありました。

「ロケットはどうして火で飛び上がることができるのですか」

 この子は、火ではロケットは飛ばないことを知っているのでしょうね。

 素朴な疑問もあります。

「いつ、ちきゅうはなくなるのですか」
「地球がとまったらどうなるのですか」

 勘違い(?)もあります。

「なぜ月にはウサギがいるの?」
「地球はいつブラックホールになるのですか」
「なんで流れ星は願いごとをかなえてくれるの」
「めい王星に輪が見つかったのはいつですか」

 こういう質問っていいですね。まさにこの「インチキ科学コーナー」に相応しいです。

 中には判断が困難なものも・・・

「なんで北極星はまん中なの?」
「星の長さは何mですか」
「今年の7月7日に天の川は見えますか」
「ブラックホールはどれくらいこわいのですか」
「ボクは宇宙人ですか」
「星をとるとしたら、どうやってとるのですか」

 このコーナーを開設して2年半。思うことは「子供たちの国語離れが益々増えている」ことです。

 「理科離れ」が危惧されるずっと前からうすうす感じていたことですが、実際に子供の質問を見ると、「ああ実感」です。

 小学校低学年で字を書きたがらない、中学年で漢字を使いたくない、高学年で文章を書きたがらない・・・・・あげたらきりがありません。

 その結果、どうにも答えようのない質問が増えている、平仮名が多いので漢字では答えが書けない。よって用紙のスペースの関係で中途半端な答えになってしまうのです。

 この職に就く前は小学校におりましたので、質問の背景はおおよそ推測できますが、以前にも増して鍛えられますね。勉強になります。この歳になっても国語の勉強中であります。

 どうして、世の中、理科離ればかり取り上げて、国語離れは騒がないのでしょうかね。理科だけいじめていりゃいいってもんじゃない。

 いっそのこと本当に異星人がやって来て、どうコミュニケーションをとるのか、国民総勢で考えりゃ何とかなるかな?

 でも、&$=%”!〜*}%+”%%#’&¥&#$$・・・こんな言葉とどうやってコンタクトしたらいいのでしょうかね。☆

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 ここは「ちばサイ」向きと思われるサイエンスっぽいネタを、会員が問題提起エッセイとして自由投稿するコーナーです。「今日はこんな発見をした」「こんな工夫をした」「こんな本を読んだ」「こんな人にあった」などなど。自己体験と、そこから生じたふとした問題意識をベースに、投稿者の目線で語っていただくものです。「サイ新ニュース」より、間口が広いので、気楽にどしどしご投稿ください。

 

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