WEB ちばサイくん
メールマガジン「ちばサイくん」第22号
/2002年3月15日

ちばサイエンスの会

 

■1【サイ新ニュース/最新ニュース解説

■2【サイの目/自由投稿

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1●サイ新ニュース●

会員による投稿ニュース紹介のコーナー

 
■ 今秋からのNHK朝の連続テレビ小説は気象→宇宙ドラマに
 

(文責・田中博春/「ちばサイ」編集担当)

 

 今年秋からの「NHK朝の連続テレビ小説」の内容が、宇宙飛行士を目指す気象予報士になることが発表になりました。

 新シリーズのタイトルは「まんてん」。宇宙に行きたいという夢を持つヒロイン「日高満天」が、大阪で気象予報の仕事に就き、その後国際宇宙ステーションに搭乗を目指すというストーリーとのことです。

 ヒロインは、フジテレビのヴィジュアルクイーン2001にも選ばれたグラビアアイドル宮地真緒さん。脚本は、紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞した劇作家、マキノノゾミさんのオリジナル。さらに、宇宙飛行士の毛利衛さんも監修者として参加するとのことです。

 宇宙飛行士を目指すテレビドラマといえば、2001年1月からフジテレビ系列で放送された「ロケットボーイ」があり、また気象予報士が主人公のテレビドラマといえば2000年4月から同じくフジテレビ系列で放送された「天気予報の恋人」がありました。今回の「まんてん」はそのふたつが合わさったような内容ですが、そこはNHKの「朝ドラ」。きっと朝ドラ流の濃厚な味付けによる意外な展開が待ちうけていることでしょう。

 「ロケットボーイ」では、毛利さんが最終回とその前回に宇宙飛行士試験の面接官役での出演がありました。今回の「まんてん」では毛利さんは監修者としての参加ですが、役者として登場することを了承しているとのことです。 となると、つくば宇宙センターでの宇宙飛行士訓練のようすはきっと出てくることでしょう。大手町の気象庁本庁でのロケシーンもあるかもしれません。
 さらに、国際宇宙ステーション搭乗となれば、NASAのジョンソン・スペースセンターや、ケープカナベラルでのシャトル搭乗シーンなどもあるのでしょうか? NHKの「朝ドラ」でそこまで出てしまったら本当に快挙じゃないかと思います。マキノノゾミさんのオリジナルストーリーとNHKの交渉力に注目が集まるところです。

 いずれにせよ、あのNHKの「朝ドラ」で、ついに気象+宇宙関連のドラマが放送されるとあって、うーん、ほんとに21世紀になったんだなあ、といまさらながらに実感している次第です ☆

 

<参照>

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■ この3月から千葉県の注意報・警報の発令区分が7区分に細分化
 

(文責・田中博春/「ちばサイ」編集担当)

 

 この3月1日から気象庁の発表する天気予報がより細かくなりました。

 これは、天気予報に使っているスーパーコンピュータをより高性能(処理能力は従来の24倍)のものに変更したことによるものです。これまで3時間後まで出されていた雨域の予想は6時間後までになり、また集中豪雨等の局地的な雨量予測の精度も高められています。

 そして、これに伴い各県ごとに定められている予報区分も、より細かい「2次細分区域」が設定されることになりました。千葉県でもこれまでの、北西部、北東部、南部の3区分(1次細分区域)から、以下の7区分へと細分化されました。

1次細分区域 2次細分区域
北西部 「東葛飾」、「印旛」、「千葉中央」
北東部 「香取・海匝」、「山武・長生」
南部 「君津」、「夷隅・安房」

 これにより、局地的豪雨等の気象災害が発生する可能性が高い地域を、より細かく指定することができるようになります。東京管区気象台のサイトには、これらを地図上に示した図が掲載されていますので、自宅や勤務先等の予報区分を確認しておくとよいでしょう☆

 

<参照>

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 このコーナーは、おもにネット上のソースから、それぞれの会員にとって関心のある分野で、「ちばサイ」向きのニュースを見つけてもらい、投稿者が、簡単なタイトルと紹介コメントを付け加えるというものです。単なるニュース情報なら、そのソースを見ればいいことなので、ここは、むしろ会員の方々に紹介者・評者としてご登場いただいて、会員みんなで学び合うという点を大事にしたいと思います。内容の良し悪しよりは、紹介者の素顔が見えてくるような投稿を、より歓迎します。

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2●サイの目●

会員による自由投稿のコーナー

 
■ 「ハシモトのインチキ科学コーナー その14」
 

(文責・橋本悦夫/船橋市総合教育センタープラネタリウム館)

 

 先日プラネタリウム観覧にいらしたお客さん、30歳前の男性が私に声をかけてくれました。存じ上げない方でしたので、何かなと緊張しました。

 曰く。「テレビで見た。ルーマニアの人が、バレンタインデーに月の土地を買ってもらったそうです。56万円相当で家一軒分に相当するらしい。で、月は誰の所有物なのですか」という質問です。

月も切り売りする時代になったんですね。
私:「その人がプレゼントしたのなら、その人が自分の物と思っているんじゃないですか」
客:「ワハハハ」

 しかし、もらった人は月をどうするつもりなのでしょうかね。分かった。餅月(もちつき)をやるんだ。

 いつかまたどこかの国の宇宙船が月面に行くこともあるでしょうから、そのとき大枚積んで同乗して、「あそこの100坪は俺のなんだ」って言うのでしょうね。

 ルーマニアにも、なかなか気の利いたジョークを言う人がいるのですね。

 で、数年前、北海道のある町が「町興し」天文台を作った。大きな望遠鏡も入った。ついでに、星を売り始めたことがありました。その前にも日本のある企業が星に名前を付けられますよ。ただし有料。という商売をしたことがあります。

 どちらも一見、夢とロマンがあるようですが、これはサギ行為です。手にすることができないのに金をむさぼる。インチキですね。(このコーナーもインチキ科学・・・ですのであまり大きな声では言えない)

 国際天文学連合という権威のある組織があります。ここでは「天体に勝手に名前を付けたり、売買行為は禁止」ということになっていますので、旨い話には気を付けましょう。☆

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