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●サイの目●
会員による自由投稿のコーナー
 ここは「ちばサイ」向きと思われるサイエンスっぽいネタを、会員が問題提起エッセイとして自由投稿するコーナーです。
「今日はこんな発見をした」「こんな工夫をした」「こんな本を読んだ」「こんな人にあった」などなど。自己体験と、
そこから生じたふとした問題意識をベースに、投稿者の目線で語るものです。「サイ新ニュース」より、
間口が広いので、気楽に投稿できるコーナーです。


【一酸化二水素】
「星見会」ボランティア平野

 それにしても、暑い日が続いております。皆様はいかがお過ごし
でしょうか?
 日経サイエンスを読んでいたら、化学が専門である自分ですら、
ちょっと盲点を付かれたようなコラムがあったので、そのお話を。

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「吸引すると死亡する危険があり、固体に長時間さらされると組織
に重大な損傷を与え、酸性雨の主成分である極めて危険な
【一酸化二水素】がなんの規制もなく使われています。
こんな危険な物質は使用禁止にした方がいいですか?」

 というアンケートがあったら、皆さんどうしますか?

 実際、アメリカで14歳の少年がこんなアンケートをしたら、50人
中43人が使用禁止を支持したそうで、さらにそんな内容のウェブサ
イトを読んだカリフォルニア州アリソビエホの市議会では、この物
質について真面目に議論されたそうです。


 ところで、この一酸化二水素を化学式で書くと【H2O】

 そう、単なる「水」。
 上文は、「溺死」「凍傷」「雨」を指しているだけ・・・。

 恥ずかしながら自分は、化学式への変換に一瞬戸惑ってしまいま
した・・・。
 普段、物質を化学式で考える癖があって、水素化物だろうが、
水素化合物だろうが、すぐに変換できるのに。
ちょっとやられたって感じです。

 そのコラムのまとめとしては、「科学教育をもっとちゃんとやれ」と。
 まあこんな、なぞなぞのようなアンケートはともかくとして、
自分としても、【日本の科学教育こそもっとちゃんとやれ!!】と言い
たいです。

 以前、茨城県東海村で起きたJOCの臨界事故。この報道は、N
HKですら支離滅裂でした。核分裂反応がどういうものなのか、ま
るで理解していないままの報道。視聴者が理解できるわけない!!

 あの報道をみて、日本の科学力は地に落ちたと実感しました。

 今の人たちは、「科学に関するテスト問題は解けるけど、
その原理や過程について説明できない人が多い」ように思います。
 自分は教育者ではないですが、もっと科学を楽しむ人が増えてく
れるといいですね。

2004年7月18日 ちばサイML より



ちばサイ会報9号を読んで・・・・ 「星見会」ボランティア平野


 先日、会報9号が届きました。執筆、編集をして下さったみなさ
ま、大変お疲れさまでした。
 ちばサイのイベントにはなかなか参加出来ないのですが、毎号会
報は楽しく拝読させて頂いております。

 今号、私にとって昔を思い出させてくれた文章がありました。
 それは「日本学生科学賞の結果について」です。

 以前、「キジバトは人の多いところで営巣する?」という論文
で、平成2年度の「日本学生科学賞」入選二等に選ばれました。

 林の中より、街路樹の方が営巣数が多いのではという調査で、市
川市行徳の全ての街路樹を対象にし、木に登って巣を降ろし、枝の
数や営巣高さを調べました。
 調査は1月〜2月にかけて行ったので、繁殖最適時期ではなかっ
たのに、卵がある巣を見つけたりして、本当に楽しい調査でした。
 お陰で、都会にいる鳥はほとんど見分けがつくようになりました
し、カワラヒワやカラスの営巣高さの違いから、テリトリーがある
ということも、その時初めて知りました。

(ハトはピジョンミルクと呼ばれる親がはき出すエサ(?)を幼鳥
に与えるので、条件さえよければ1年中繁殖できるらしいです)

 「星」にも、「鳥」にも興味をもったのですが、私が選んだ道は
「化学」でした。 しかも理学部化学科・分析化学専攻とバリバリ
の化学屋さんです。

 「星」や「鳥」の興味を一気に払拭してしまったのは、化学の先
生が放課後、私に見せてくれた「テルミット反応の実験」です。
(授業でやるには少々危険かな? 理科の先生とは仲がよかったの
で、特別に見せてもらえました)

 目の前で繰り広げられた強烈な化学反応。
 たった数分間の、この化学の実験が私の将来を決めました。

 私の例は特殊なのかも知れませんが、ちょっとした実験や観察で
も、興味を掘り起こすきっかけになるというのが私自身の実感(体
験)です。

 今は、図鑑や参考書が溢れ、インターネットまである時代で、実
験なんかやらなくても、結果を知ることが出来ます。
 それでも、星、生物、化学、物理どんな分野においても、子供達
にはとにかく本物を見せたいと思っています。(←これが言いた
かったのです)

 最近はCCDカメラが普及して、暖かい部屋でリアルタイムの天
体画像を見ることが出来るようになりました。でも、まず最初はレ
ンズだけしか通さない「生の光」を網膜に焼き付けて欲しいなと
常々思っています。

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