2013年7月28日

/28(日)、「四季の自然観察会〜森の玉手箱」第2回目

植草学園大学の夏の森の動植物の観察

藤村さんに、3班の活動報告を書いていただきました。

以下ご紹介します。 


全体説明の後、10時30分からまず大学のグランドに行きました。
説明者は、ふりかえると郡司さんが途中から迷子で私しかいません。ありゃ?
マタバシイの枝を実際切り取り、切り口の観察。斜めに切ったほうがきれいに☆の形がでました。
ここまで集団を移動させ説明をしてもう10分くらい経ってしまいあせりました。
すぐ森の入り口に移動。エノキの下でオオムラサキの話を始めたらまたまた5分くらいが・・・。
分担した子ども達の時間係がしっかりしていましたから、途中途中でツリーロープの時間まで
(11時10分開始なのですが)教えてくれました。これは助かりました。つまり40分でビンゴを全部完成させる計画でした。
川渡りゲーム広場を過ぎ、時計回りに3班は移動。サンショウのにおいをかぎました。
たたいたりもんだりして1mくらいまわりに刺激的な良い香りが漂います。
実は葉だけではなく、緑色の実があるところ(畑の近く)を知っているので、
あとで見せる約束をしました。割ると中には黒い種子があります。
続いて、ツリーハウス前でヒノキの葉裏観察。Yの字の大人向けの話もし、
すぐさま畑に移動です。時間が気になります。
畑では、森の音を静かに聴く、クズの葉で大きな音を出す、ことに挑戦。
大人も必死でした。きれいに鳴ると破顔一笑。
そして昆虫探しをし、用意をしておいたセミの抜け殻を一人1個おみやげにし、
つかまえたショウリョウバッタで足の6本を確認。
ビオトープ入り口に今度は行き、切り株の年輪確認です。
100歳にとてもびっくりして森への想いを深めました。森の歴史が・・・。
すぐ近くの草、ヤハズソウをちぎって遊び、シロツメクサの種子の確認。
とても小さい豆の形を発見。ムシメガネかルーペがあるとよかったですね。
少し難しかったようです。時間係が「あと5分です」の声で、すぐさまツリーハウスに
引き返します。その途中でノダフジの右巻きの説明で、なんとかビンゴ9問終了。
40分ぎりぎりでした。

ツリーハウスでの滑車ロープ遊びでは、大人をテーブルに集め休憩しながら、
今採ってきたサンショウの実を前に講談一席。
あっというまに楽しい時間は過ぎ、11時30分。班長の提案で隠れ家の
基地つくりの場所を確認することにしました。
残念ながら、ここで班長は用事があり帰ることになったのでした。
基地の場所を確認したらもう11時40分です。12時には教室集合でした。
もういちど畑をとおりビオトープ入り口に向かいました。

そしてこのことが、今回の発見につながったのでした。
タマムシだ!タマムシだ!の声で、皆が指差す方向を見るとなんと、
今朝写真で説明した宝石の一つのタマムシが切り倒された木の樹皮の上に
いるではありませんか。
「警戒心が強いからそっと静かに見よう」「カメラを持っている人は写真を撮りましょう」
「シーッ静かに・・・」
この時は興奮状態だったので、あとで確認したのですが、発見者はお父さんの西村さんでした。
あるこどもが「つかまえましょう」と手を伸ばしたので制止しました。
野生のそしてタマムシはなおなのですが飼育が大変むずかしいこと。
たいてい2〜3日で死んでしまうこと。(経験者談)このまま森に返せば交尾して卵を産み
森の中にタマムシがたくさん増えること等です。みなさん真剣なまなざしで聞いてくれました。
やがて、飛び立ちの瞬間の4枚の羽をゆっくり広げ、近くの樹上の葉に止まったところまで
観察できました。
3番目の宝石の子ども達の目がキラキラ輝いていたのでした。