■「四季の自然観察会〜森の玉手箱」
森の玉手箱2回目レポート


「夜の森で不思議体験」の四季の自然観察会〜森の玉手箱夏編は、
当初計画が7月28日でしたが台風のため中止、
しかし多数の参加者の希望があり会場交渉、講師の確認、
事前準備日の変更を経て9月1日に実施されました。
その概要をお知らせします。


この日の天気予報は雨、小雨決行は覚悟していたのですが、
天体観察は無理そうなので教室で実施かなと、
残念そうな顔で続々と参加者が集まってきます。
メイン講師は田島さんと花島さんで、都合がつかなかった亀井さんの代打で、
平井さんと鈴木さん親子、鶴岡さん(理事長)、藤村(政好・玲子)が務めました。

講義室の黒板には今日の予定が板書されています。
最初に、講師挨拶、理事長挨拶、スタッフ紹介に続き、
前回の第一回目は運動会と重なった方もおり、
今回初めて参加する方々の自己紹介が行われました。

参加者は当初申し込み41名でしたが、今回は期日変更にもかかわらず、
児童生徒32名と保護者25名。
講師、スタッフの総計65名でした。参加者を3班に分け、
20分交代で森の体験をし、待つ間は天体観測です。

森に入る最初の班が準備している時に雨がザーッと降ってきました。
6時30分に植草学園大学共生の森入り口に集合。
田島講師の「これから皆さんは人間から動物になって話を一切せず
明かりもつけず森に入ります。」と、
夜の森からのメッセージを伝える講師の話力に感嘆。

昆虫が集まる樹液酒場を観察後、森の中心部では3分間の全身で感じる闇また闇。
明かり無し、一言もだれもしゃべりません。


一方、花島講師は天体望遠鏡を準備し広いグランドで待ち構えています。
が、なにせ小雨が降っています。しかし、この日の一番の奇跡が森玉に起こりました。

雨がやみ6時30分頃雲間から星が見え始めたのです。
班によって見えた時間帯が違いますが、木星、木星の衛星もばっちり、
土星、北極星、アークトウルス、北斗七星や星座の一部が観察できました。
この日開催までの準備期間の軌跡が思い起こされ星の見える森玉の奇跡に感謝です。

教室に戻った後半は、花島さんと平井さんから、星座早見盤の使い方や天体現象の
補足説明、参加者による夏休み自由研究「セミの脱皮」と爪楊枝で作った
探査機ハヤブサの紹介。

田島講師の司会で、最後に小グループに分かれ、今日の活動の振り返りとして
感想を発表しあいました。
この形式がとても有意義にできたと思います。
大人も子どもも参加者同士の交流が図られ、和気あいあいの雰囲気でした。

今回の夜の森玉報告者の感想としては、小学校の時、ツリーハウスから
多分最後のジップライン(ワイヤーを張って滑車を使い、ぶら下がる格好の乗り物)
経験者である鈴木さん子息(中3)の一言、
「この会のすばらしい活動とその意義を久しぶりに体感しました。
今後、お手伝いしたいと思います。」 この言葉が、すべてを語っています。

参加者の皆さん、お疲れさまでした。
次回は11月3日(土)10時から、タイトル「紅葉と木の実」です。