WEB ちばサイくん
メールマガジン「ちばサイくん」第9号
/2001年11月11日

ちばサイエンスの会

 

■2【サイの目/自由投稿

■5【トリケラトプス/特集

▲ トップへ


2●サイの目●

会員による自由投稿のコーナー

 
■ 「ハシモトのインチキ科学コーナー その5」
 

(文責・橋本悦夫/船橋市総合教育センタープラネタリウム館)

 

 しし座流星群極大を目前に、皆さんそれぞれ準備に忙しいことでしょう。プラネタリウム館の質問コーナーに可愛い字で「ながれぼしにおねがいをするとかなうのですか?」と書いてあります。

 昔、「意地悪婆さん」というのがありましたね。意地悪爺さんだとこうなっちゃう。相手は小学1年生や2年生。答えは「やってみたらどうですか」となります。はたしてその子がじっと流星の出現を待ったかどうかは不明です。

 高校生や大人だったらはっきりしています。ここで、意地悪爺さん登場。「星に願い事をしてそれが叶うんだったら、そんな楽なことはない。非科学的な発想をしないでもう少し天文を勉強しなさい。」

 まあこの程度の質問なら答える側も我慢の範囲ですが、「流れ星に願い事をして叶うのは何故ですか」というのは癇癪玉(かんしゃくだま)が爆発します。答えは「かなった人に聞きなさい」。これしか答えられません。

 当館主催の観望会「星を見る会」や「天文教室」に参加している方々はさすがにこのうような質問は少ないです。やはり本物に興味がある人は本能的に理解してらっしゃる様子です。

 この前、10月27日の天文教室は、小学校4年生と5年生を対象に月の勉強をしました。指導要領というお堅い本によれば、今の4・5年生は月の満ち欠けの学習は不要、となっていますが、それくらいは子供の不思議思考に入っていると思い、実験しました。

 真っ暗な部屋の中で、一人ひとりに野球のボール大の発砲スチロール球を持たせ、これが月、自分の目が地上の人間、太陽の代わりに白熱電球一個点灯して、太陽−地球−月の位置関係を体験してもらいました。

 一通り人工の半月、満月などを理解した後、月齢10.7 の月が綺麗に見えていましたので、「あれと同じにしてごらん」と言ったら、すべての子供ができました。

 その後は観測室で月面観測をしました。望遠鏡で月面を見るのが初めてという子も半数程いて感激してもらい、良かったです。☆

*だじゃれコーナーは休みます。

●前号の答え
<問>では、なぜ16個でしょうか。
<答>しし座流星群だから。ししじゅうろく(4×4=16)

▲ トップへ

→→→→→→→→→ ★★「サイの目」投稿案内★★ ←←←←←←←←←←

 ここは「ちばサイ」向きと思われるサイエンスっぽいネタを、会員が問題提起エッセイとして自由投稿するコーナーです。「今日はこんな発見をした」「こんな工夫をした」「こんな本を読んだ」「こんな人にあった」などなど。自己体験と、そこから生じたふとした問題意識をベースに、投稿者の目線で語っていただくものです。「サイ新ニュース」より、間口が広いので、気楽にどしどしご投稿ください。

 

WEB ちばサイくん
メールマガジン「ちばサイくん」第9号
/2001年11月11日

ちばサイエンスの会

Copyright(C) ちばサイエンスの会