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ちばサイくん > メールマガジン「ちばサイくん」第10号/2001年11月17日 |
ちばサイエンスの会 |
■2【サイの目】/自由投稿
■5【トリケラトプス】/特集
◆ Part-7 どうなる? しし群の日の天気(その9)
− 天気の予想は再び好転。弱い冬型から移動性高気圧へ。 しし座流星群は多くの場所で見られそう −◆ Part-8 しし座流星群極大日の天気はこうだった(その1)
− しし座流星群極大日の天気、速報 −
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2●サイの目● 会員による自由投稿のコーナー |
■ 「ハシモトのインチキ科学コーナー その6」 |
(文責・橋本悦夫/船橋市総合教育センタープラネタリウム館)
当プラネタリウム館では今、小学校5年生の月の学習で大忙しです。月の見かけの動きを再現し、太陽面、月面などの話をして、アポロ11号の打ち上げから月面着陸までのビデオを見せています。
「私にとってはただの一歩だが、人類にとっては偉大な一歩である」とアームストロング船長が言葉を残してもう32年が過ぎたんですね。当時はテレビ画面を目を丸くして見ていましたっけ。
この偉大なる出来事から数日後、友人との何気ない話から「本当に月に行ったのかな?」という話になり、SF、推理が好きなその友人の影響を受け、「どこかのスタジオで撮影したのか」という訳の分からぬ事態に陥ったことを記憶しています。
数年後にアメリカで、火星(だったかな)に人類が行ったが、実は地上で撮影、トリックだったという映画がありましたね。
話を元に戻して、5年生の投映でプラネタリウム館のスクリーンに月面を映して、さも月面に居るような演出をしています。クレーターもいっぱい映っています。子供達はこれを見て「隕石が落っこちてできた穴だ」と大騒ぎをしています。
「隕石が落ちた」と言う表現はよく耳にしますね。「○○町に隕石が落下」などとマスコミでも取り上げます。この表現は、一概に間違いとは言えませんが、正確には「小惑星」が落下したのであって、それが地上で見つかった場合に「隕石」と表現するのだそうです。
どちらも隕石と言ったところで、このような重箱の隅を突っつくような話で、市民から「空にあるうちは隕石とは言わない。小惑星と言うんだ」などと苦情が出ることは少ないですが、だからと言って手を抜いた投映や解説をしていると思わぬ時に専門家の指摘を頂くことになってしまいます。
お客様には正確に、丁寧に接しませんと上司にまで迷惑をかけることもあり得るのですね。慎重に、さらに慎重に。館長の「○○辞任」なんてなったら、そりゃえらいことです。
さて○○にはどのような言葉が入るでしょうか。漢字で二文字。例によって本文中に答え有り。☆
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5●トリケラトプス● 特集記事のコーナー |
■ しし座流星群気象特集「確実にしし座流星群を“見る”には?」Part-7 |
(文責・田中博春/「ちばサイ」編集担当)
「ちばサイくん」臨時配信にて毎日お届しています。☆
→→→→→→→ ★★「トリケラトプス」のねらい★★ ←←←←←←←←←
特集的な位置付けのコーナーです。読みきりの本格的ウンチク系の記事のほかに、何か科学的に大きな現象の観測・観望情報とか、あるいは会の行事の報告とか、比較的ボリュームのある内容の記事を載せていこうと思います。
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5●トリケラトプス● 特集記事のコーナー |
■ しし座流星群気象特集「確実にしし座流星群を“見る”には?」Part-7 |
(文責・田中博春/「ちばサイ」編集担当)
◆ Part-7 どうなる?
しし群の日の天気(その9)
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天気の予想は再び好転。弱い冬型から移動性高気圧へ。
しし座流星群は多くの場所で見られそう −
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いよいよ、今回もっとも注目されている、しし座流星群のピークが近づいてきました。天気の予想は再び好転し、昨晩の予報よりもだいぶよくなってきました。
現在は弱い冬型の気圧配置になっており、日本海側で雲が残っているようです。今後も夜半は日本海側で雲が残る見込みですが、今回のしし座流星群のピークが予想されている明け方前には、移動性高気圧が進んできて、日本海側でも雲が取れてくる見込みになってきました。
また、昨晩太平洋側で予想されていた南岸の前線と関東南部の収束域も夜半過ぎにはそれほど影響してこなくなりそうです。
以上から、全国的に多くの地域でしし座流星群を見ることができそうです。本当によかったですね。
●18〜19日の夜:
地域 | 太平洋側 | 日本海側 | 解説
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北日本 | 晴れ | 曇り |
北日本の日本海側は冬型の雲が残るか?
東日本 | 晴れ | 晴れ |
千葉も夜半過ぎには大丈夫そう
西日本 | 晴れ | 晴れ |
夜明け前には日本海側でも晴れそう
南西諸島| 晴れ |
場所によってはやや曇りがちか?
天気は以上のように、一部の地域を除いて基本的にはどこでもOKの状況です。逆にどこに出かければよいのか迷ってしまいそうですね。今回しし群を見に出かけるのでしたら、天気よりも空の暗さや、見に出かける人の集中ぐあいなどで決めてよいでしょう。早めに出かけることをオススメします。1998年のしし座流星群のときには、有名な星見スポットに人が押しかけ、駐車場に入れないなどの問題がありました。くれぐれも交通事故には気をつけてください。
また、平年よりも気温は低めで、東京でも明け方には12月上旬の気温の予想が出ています。山の上の方は氷点下になるところもありそうです。防寒には充分注意が必要でしょう。標高の高いところの気温の予想は、以下のサイトを見るのがよいでしょう。
●気象サービス
http://www.weather-service.co.jp/Public/cts0004/MAIN/indx.html
お天気情報 > 夜間気温予想
http://www.weather-service.co.jp/Public/cts0004/astro/tmpview/tmpfoc_mid018.html
●アース・ウェザー
http://www.ewi.co.jp/
スカイ情報
http://www.ewi.co.jp/sky.htm
いつもの繰り返しになってしまいますが、しし座流星群を見に行かれる方は、「Part-4 観測地決定までの道」に書きました、「しし群当日」の気象情報の見方をご参考ください。今後の問題は、ひまわり画像による雲の推移から最終的な場所を決めることでしょう。夕方最後の可視画像で、雲の少ない場所を見ておき、夜になってからの赤外画像の動きを見て、それがどのように推移しているかを探ります。また、ライブカメラや天気の掲示板などで、現地のようすをつかんでおくのもよいでしょう。しし群ライブ中継のサイトを見れば、夜間の天気のようすもわかります。また、19時前にある天気予報で天気の最終確認をしておくのもよいでしょう。今晩は、多くの局でしし座流星群に絞った予報があることでしょう。
以上です。理想的に近い天気分布になり、多くの方がしし座流星群を見ることができそうで、天気の予想のし甲斐もありました。今晩の天気については、また後日に報告したいと思います。
それでは、よいお天気を!
●アストロアーツ > 星ナビ.com
http://www.hoshinavi.com/
・特集しし座流星群2001 >
しし座流星群気象情報 > Part-4 観測地決定までの道
http://www.astroarts.co.jp/special/leo2001/weather/04-j.html
・特集しし座流星群2001 >
しし座流星群気象情報 >
Part-6 “使える”Web 上の気象情報
http://at01.astroarts.co.jp/special/leo2001/weather/06-j.html
5●トリケラトプス● 特集記事のコーナー |
■ しし座流星群気象特集「確実にしし座流星群を“見る”には?」Part-8 |
(文責・田中博春/「ちばサイ」編集担当)
◆ Part-8
しし座流星群極大日の天気はこうだった(その1)
− しし座流星群極大日の天気、速報 −
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本日は、何人もの会員のみなさんから、昨晩のしし座流星群について、投稿いただき、ありがとうございました。多くの会員の方が、あの素晴らしい流星雨を目撃されたようで、なによりです。
私は長野県と岐阜県の県境にある御嶽山まで遠征し、6等星まで見える快晴の空の中、まさに「浴びるような」流星雨を体験することができました。いや、ほんとうにすごかったですね。
そのようすは、後日レポートすることとして、今回は、昨晩の天気について、簡単にまとめてみました。
一時はかなり心配されていた、しし座流星群極大日の天気ですが、結局弱い冬型から移動性高気圧へと気圧配置が変化する中、流星群の極大を迎えることになりました。このため、日本海側の地域では、残念ながら雲がかかってしまった地域が多かったものの、太平洋側では、多くの地域で晴天に恵まれて、多くの方がしし座流星群をご覧になることができたようです。
●東京大学生産技術研究所 - 高木研究室 -
Satellite Image Archive for Network
http://www.tkl.iis.u-tokyo.ac.jp/SatIAN/Welcome-J.html
GMS(ひまわり)からの画像 -
過去のクイックルック画像
- 2001 - November 2001 - Nov 19 2001 3:00AM (JST)
http://www.tkl.iis.u-tokyo.ac.jp/download/cgi-bin/nph-gms-info.pl?-n+GMS501111818
上は、2001年のしし座流星群極大日の極大時刻の気象衛星ひまわりによる赤外雲画像です。極大時刻での雲のかかりぐあいがわかります。冬型はだいぶ崩れてきたものの、日本海側では、残念ながら、この時刻まだ雲が残ってしまったようです。それに対して太平洋側では多くの地域で、晴天であったことがわかります。
●高知大学 - 高知大学気象情報頁
http://weather.is.kochi-u.ac.jp/
日本付近(極東域)の画像・可視画像 -
研究と教育のための保存書庫 - 日本の可視画像
- 2001 - 11 - 19 - jp.01111908.jpg
http://weather.is.kochi-u.ac.jp/sat/japan.vis/2001/11/19/jp.01111908.jpg
上は、翌朝8時の可視画像。この時間でも極大の3時と大きく雲の分布は変わっていません。また、赤外画像は雲の高さ(正確には雲頂温度)に対応しているのに対し、可視画像は雲の濃さ(粗密)に対応しています。このため、こちらの方が雲のコントラストがはっきりしていることもあいまって、可視画像のほうが、夜空の下から見上げた雲の濃さの実感とよく整合していることでしょう。
みなさんがしし座流星群をご覧になったときの空のようすの実感と、これら雲画像との対応はいかがでしょうか?
明日以降は、もう少し細かく、このしし座流星群の極大日の天気の推移について、みてゆきたいと思います。
●東京大学生産技術研究所 - 高木研究室 -
Satellite Image Archive for Network
http://www.tkl.iis.u-tokyo.ac.jp/SatIAN/Welcome-J.html
GMS(ひまわり)からの画像 -
過去のクイックルック画像
http://www.tkl.iis.u-tokyo.ac.jp/download/cgi-bin/nph-noaa-year-month.pl
●高知大学 - 高知大学気象情報頁
http://weather.is.kochi-u.ac.jp/
日本付近(極東域)の画像・可視画像 -
研究と教育のための保存書庫 - 日本の可視画像
http://weather.is.kochi-u.ac.jp/archive.html
それでは、次回をお楽しみに!☆
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