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メールマガジン「ちばサイくん」第20号
/2002年2月19日

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1●サイ新ニュース●

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■ 「今年もやってきた花粉症の季節」
 

(文責・田中博春/「ちばサイ」編集担当)

 

 先週はとても寒い日が続きましたね。でも、今年の寒さも先週あたりが底のようで、これ以降は徐々に暖かくなってくることでしょう。春もまもなく到来となりそうです。

 となると気になってくるのが「花粉症」。ワタシも多分にもれず花粉症患者で、毎年春がやってくると憂鬱になってしまいます。ワタシの場合、花粉が飛んでくると、鼻がムズムズするだけでなく目がかゆくてたまらなります。花粉が飛んできたことは、目のかゆみで一発でわかるのです。
 今年、私の元にやってきた花粉第一波は、先々週2月8日の金曜日でした。その後はまるまる一週間寒い日が続いたので、花粉症の症状はピタリと止んだのでした。しかし、今週の中ごろからは暖かくなってきそうです。どうやら花粉症の季節も、今週からが本格的にはじまりそうです。

 そこで今回は、花粉症と気象の関係について簡単に書いてみました。花粉は風に乗って飛んできます。また、天気がよく気温の高いときほど花は開きやすいことなどもあり、この両者には結構関係がありそうです。

 東京都衛生局生活環境部環境保健課によれば、この両者の関係について以下のように書かれていました。

  1. スギ・ヒノキ科花粉総飛散数は、前年夏の日射量と関係が深く、
  2. スギ花粉が飛び始める時期は1月の最高気温積算値により左右され、
  3. 日々の飛散状況は、日射量が多く、気温が高い時ほど多い

 また、杉の木が多く植林されている丹沢・秩父、それに房総半島の山々に近いほど花粉の量は多いでしょう。さらにそれらの方角から風が吹いてくるときほど、花粉の飛散量は多くなることでしょう。
 そこで少し調べてみたところ、その花粉の飛散状況のようすが、よくわかるサイトがありましたので、ご紹介したいと思います。

 花粉の飛散状況は県単位で予報されることが多いようですが、ここではそれを細かなメッシュ予報の形で見ることができます。しかも、1時間ごとの予想図を24時間後まで見ることができるところが秀逸です。
 これを見ていると杉の木の多いところから花粉が風に流されて飛んでくるようすがよくわかリます。と同時に、花粉の飛散予想とは、ローカルスケールの局地予報モデルの応用問題だ、ということもよくわかります。

 また、キッセイ薬品工業のスギ花粉飛散情報では、関東各地で実際に観測された日々の花粉観測速報を見ることができます。千葉県は、船橋市の東邦大学にて観測が行われています。これをみると、ワタシが今年の花粉第一波だと感じた2月8日は、なんとその前後と比べて花粉の量がずいぶんと多いではないではありませんか。ワタシの目と鼻の花粉センサー(?)の性能も、結構なかなかだと思ってしまったのでした。

 ということで、今回はここまで。以下に花粉情報の参考になるサイトを挙げて終わりたいと思います。☆

 

<参考>

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