「秩父見学会」が無事に終了しました。
五月晴れに恵まれた5月14日(土)、千葉から3時間半、小惑星探査機「はやぶさ」に
興味のあるメンバー27名(子どもは8名)がバスに揺られて、桃源郷の風景を思わせる、
深緑と山々に囲まれた秩父郡小鹿野町を訪ねました。
「はやぶさ」帰還カプセルが、埼玉県で初公開された初日の見学会でした。
車中では、見学会にいたった経緯や、秩父の歴史や見どころ、そして「はやぶさ」の
プラモデルや資料を使った事前学習をしました。
老舗の須崎旅館で、黒米ご飯や山菜の豊富な昼食を取りました。
小鹿野文化センターに展示されたカプセル実物の大きさは、直径40cm、高さ20cmでした。
ヒートシールド(カプセル本体を防護する熱防護剤)と、その中に納められていた
インスツルメントモジュール(カプセルの本体部分。
サンプルコンテナ、ビーコンを発信するアンテナ、パラシュート等が納められていた器)、
搭載電子機器部、パラシュートが展示されていました。混んでいない空間でじっくりと
拝見出来ました。7年間60億キロの長旅を思うと感無量でした。
講演会は、毎日新聞記者の永山悦子氏のお話。はやぶさが「イトカワ」へ着陸した
2005年からコラム「記者の目」で5年間に渡りはやぶさを紹介しました。
オーストラリアのウーメラ砂漠に単身で取材に出向き、地球に帰還したはやぶさを
待ち受けた思いを語りました。
パワーと情熱あふれた講演は心を打ち、展示された帰還カプセルにより深い感動を与えました。
最後に「おがの化石館」を回りました。「ようばけ」(約1500万年前の地層が露出した崖。
高さ100メートル、長さ400メートル)がそびえ、ここが浅瀬だった証拠の化石や
大型ほ乳類の骨が展示されていました。地球の地殻変動の凄味を感じました。
このツアーでご活躍くださった菅原満様、花嶋洋生様、藤村政好様、平井愛山様、
ありがとうございました。
参加者から感想を頂きました。(平井美智子記)
※菊野友貴君(小1)の感想文です。
はやぶさのカプセルがちいさくてびっくりしました。
かせきもたくさんみれたので、うれしかったです。
おがのまちは、とおかったけど、とてもたのしかったです。
ありがとうございました。
きくのゆうき
島田春樹君(小4)の感想文です。
か石や、はやぶさのカプセルが見れたのでうれしかったです。
とくにうれしかったことは、はやぶさからおとされたのは、
カプセルだけだと思っていたけれど、カプセル以外にいろいろ落とされて
いたんだなとしって、びっくりしました。
そして、さい玉のちちぶは山がいろいろあって、千葉県にはなかなか大きな山は
ないので、びっくりしました。
島田春樹
※※主催者のおすすめの一冊
はやぶさのプロジェクトマネージャー 川口淳一カ著の
「はやぶさ」式思考法―日本を復活させる24の提言
飛鳥新社 1,365円