■「四季の自然観察会〜森の玉手箱」
2016.05.28
「四季の自然観察会〜森の玉手箱」がスタートしました。
「縄文人の生活から学ぶ」をテーマに、
火起こし体験、野草の調理、草木染などにチャレンジします。
1回目は、先週の日曜日5/22に実施しました。
講師の亀井尊先生からレポートが届きましたので、アップいたします。
◆縄文体験(その1) 火起こし体験と春の森の恵み
1、火起こし体験(ゆみぎり式)
2、縄文人の生活体験
アズマネザサのお茶、竹の子料理、野草の天ぷら
3、竹で食器づくり(コップ、皿、ハシ)
森の中で食べられそうな植物を採集しながら、共生の森を時計回りに歩きました。
子どもたちが採集したものは、ヘビイチゴやハルジオン、キツネノボタンなど実や
花がきれいなものから、葉っぱが輝いているものなどが多かったようです。
採集した植物を区分し、植物図鑑で名前を調べ、荷札に書き込んでいきます。
植物の特徴は、葉の形やトゲの有無、時に匂いを嗅いだりして調べます。
「むやみに口に入れてはいけません!」とリーダーから注意が飛ぶ。
先月以来ニラの葉とスイセンの葉を間違えて食べて中毒症状に陥った
記事がでていたからです。
火起こし体験では、火を起こすことの難しさを学びました。
ただ力任せに火を起こそうとしてしても紐が切れるだけです。
どうしたら素早く火を起こせるかを考えてみます。
みんなの気持ちが一つになって回転力が増すと、煙が出てきて火種が落ちました。
その火でアズマネザサのお茶を作り、美味しく味わいました。
香りといい色といい、普段飲んでいるお茶と変わりませんでした。
また、マダケを皮のついたまま焼いて食べてみました。
「美味しかった」との感想をいただきました。
竹の食器作りでは、初めてノコギリを引く体験をした子どもも多く、
コップが出来上がり、飲み口の部分をヤスリで加工して、
オリジナルコップを手にしてお茶をいただきました。
お皿にはヘビイチゴが並べられ、とっても美味しそうです。
ハシも立派なものが完成しました。この竹の皿とハシで
天ぷらを食べる予定でしたが、
天ぷらは次回の楽しみにとっておくことにしました。
「体験は知識です。」実体験を通して不思議な世界に子どもたちを誘い、
創造力を駆使してものごとの本質に迫り、
自然のメカニズムを理解して欲しいと思います。
体験を終えた子どもたちは目を輝かし、自信を身に付けます。