WEB ちばサイくん
メールマガジン「ちばサイくん」第12号
/2001年12月10日

ちばサイエンスの会

 

●INDEX●

 

 

■1【サイ新ニュース】/最新ニュース解説

■2【サイの目/自由投稿

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1●サイ新ニュース●

会員による投稿ニュース紹介のコーナー

 
■ NHK気象通報の地点変更と現在における意義 (その1)
 

(文責・田中博春/「ちばサイ」編集担当)

 

 NHKが放送している「気象通報」という番組をご存知でしょうか? 海難事故の防止を目的に、ラジオ第2放送で1日3度、日本とその周辺の気象観測地点での観測値を読み上げる番組です。

 「石垣島では南南東の風、風力3、天気晴れ、気圧12ペクトバスカル、気温21度。那覇では・・・」という内容なのですが。ちばサイ会員の方には教員の方が多いとのことですので、みなさん聞かれたことがあるのではないかと思います。

 私も高校時代に所属していた地学部での活動としてこの気象通報を聞きながら、三省堂にて購入してきた「天気図用紙(2号)」の上でペンを走らせていました。また、ハレー彗星を見に山に行ったときなどは、テントの中でラジオを聞きながら天気図を書いていた記憶があります。今でも学校の部活動などでは、これを聞きながら天気図を書いているのでしょうか?

 その、気象通報にて放送される観測地点がこの12月3日から変更となりました。これは、「各地の気象実況通報地点の内、継続的に通報されない地点などが出てきたため」とのことです。たしかにロシア領内の観測点は「入電無し」がずっと続いていましたので、この変更は妥当なものでしょう。

●気象庁
http://www.kishou.go.jp/
> お知らせ > 漁業気象通報の通報地点が変わります
http://www.kishou.go.jp/info/info/info3/index.html

 このため、千島の4地点が廃止に、新地点としてロシアのセベロクリリスクと、その予備地オゼルナヤが加わり、ウラジオがウラジオストクに改称、テチューへもルドナヤプリスタニに改称、中国の漢口が武漢に改称となりました。さらに、ポロナイスクの予備地エストルがアレクサンドロフスクに地点変更となり、南鳥島が通報地点として復活しました。

 また今回の変更によって、エストル・ウルップ島・シムシル島・マツア島・パラムシル島・テチューへ・漢口の各通報地点の名を聞くことができなくなってしまいました。長年聞きつづけてきた身としては、時の流れと言え、やや寂しい気もします。

●気象庁
http://www.kishou.go.jp/
> お知らせ > 新しい通報地点
http://www.kishou.go.jp/info/info/info3/sub1.htm

 ということで、今回はここまで。次回は、この気象通報の現在における意義について、考えてみたいと思います。☆

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 このコーナーは、おもにネット上のソースから、それぞれの会員にとって関心のある分野で、「ちばサイ」向きのニュースを見つけてもらい、投稿者が、簡単なタイトルと紹介コメントを付け加えるというものです。単なるニュース情報なら、そのソースを見ればいいことなので、ここは、むしろ会員の方々に紹介者・評者としてご登場いただいて、会員みんなで学び合うという点を大事にしたいと思います。内容の良し悪しよりは、紹介者の素顔が見えてくるような投稿を、より歓迎します。

◆ご注意◆
 投稿のニュースソースに関しては、「リンクフリー」または「リンクの連絡のみで可」のURLからの引用としてください。

 

2●サイの目●

会員による自由投稿のコーナー

 
■ 「ハシモトのインチキ科学コーナー その8」
 

(文責・橋本悦夫/船橋市総合教育センタープラネタリウム館)

 

 11月末のソフト入れ替えが終わり、今月4日からは学習投映でスタートしてかわいい子供達の声で賑やかです。

 4年生と6年生は「星の動き」が学習の中心で、時間を進める前と後で「並び方に変化はない」と教えるのです。投映でも「ほうら、変わらないでしょ。オリオン座の砂時計みたいな並び方も変わっていないよね」と解説者は言います。

 ところが、座る場所によって微妙に変化して見えるのです。「砂時計」には違いないのですが、ややダイエットした砂時計なのです。

 ご存じのようにスクリーンは半円球ですから、球の中心部から見れば何処を見ても歪んだりしませんが、真ん中の投映機から離れる程、映像は歪むのです。

 端っこに座った子の中には、これに気づく子がいるのです。オリオン座を西の空まで動かした後「ほら変わらないでしょ」とまとめようとすると、東側に座った子供は「うん、変わらない」と言いますが、西の端っこの子は「変わった」と言います。

 こういうときは「気のせいだよ。塾通いで君は疲れているんだ」と聞く耳持たず !  だって文部科学省は「星の並び方は時間が経っても変わらない」と教えてね、と言っているのですから・・・・・

 もうひとつ、星の明るさや色の違いも学習します。明るさの違いは見ればすぐに分かります。

 で、色の違いは・・・というと、投映機を工夫して赤っぽい星はより赤く、黄色っぽい星はより黄色くしているのです。フィルターを使っているのです。

 さて、勉強・学問といいますと昔は「天神様」が相場でしたが、いつの間にか文部省と名を変え、今では文部科学省なんて長い名前になっちゃいましたね。 天の神様・・・んんんん ギリシア神話ではゼウスか・・・・・

 今回、だじゃれコーナーはネタ切れでお休みです。
(秘密裏にダジャレを募集します。)☆

◆前回の答え 「流れ」(質流れ)

 
▼△▼ 船橋市総合教育センタープラネタリウム館の冬番組 ▼△▼
 「宇宙人っているの?」
  ⇒12月2日(日)投映開始です!
 

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 ここは「ちばサイ」向きと思われるサイエンスっぽいネタを、会員が問題提起エッセイとして自由投稿するコーナーです。「今日はこんな発見をした」「こんな工夫をした」「こんな本を読んだ」「こんな人にあった」などなど。自己体験と、そこから生じたふとした問題意識をベースに、投稿者の目線で語っていただくものです。「サイ新ニュース」より、間口が広いので、気楽にどしどしご投稿ください。

 

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